Q.【そもそも全粒粉って何なの?】
A.【精白前の小麦の粒を、まるごと粉に挽いた小麦粉のこと。】
小麦や米など、穀物の粒の多くは、大まかに次の3つの部位で構成されています。
1.粒内部の白い部分(小麦の胚乳、米では白米に当たる部分)
2.内部を覆う外皮層(小麦のふすま、米の糠)
3.芽として育つ部分(胚芽)
このうち、私たちが普段見かける「小麦粉」は、1の部分だけを粉にしたものです。
もちろん、パン屋を含めて国内で見かけるパンのほとんどが、こちらの「小麦粉」で作られています。
全粒粉とは、1・2・3をすべて、まるごと製粉してできるものです。
よって本来、全粒粉は小麦だけでなく、他のどの穀物からも作れます。
が、単に「全粒粉」と呼ぶときは、「小麦の全粒粉」を指すのが慣例です。
※たとえば玄米を粉にしたものは、「玄米粉」と呼ぶのが一般的。
もちろん「全粒米粉」でも意味は通じますが、めったに呼ばれません。
ですから、南北堂で扱う全粒粉は、厳密に言えば「全粒小麦粉」となりますね。
「小麦粉」に比べての「全粒粉」のメリット・デメリットを大まかに挙げてみます。
多くの面において、白米と玄米の比較に共通しますが、一部異なる点もあります。
(※PCでの表示推奨。モバイルでは表示がズレます。)
▲メリット
├→・食物繊維が多い。
│ ├→・便通改善効果が期待できる。
│ │ └→・腸内環境の改善に有効。─────────────┐
│ └→・消化吸収が緩やか。 │
│ ├→・血糖値が上昇しにくい。 │
│ │ ├→・糖尿病、肥満等の予防につながる。←┬────┤
│ │ └→・メンタルの安定に効果的。←─┬──┼────┤
│ └→・腹持ちがよく、少量でも満腹感。 │ │ │
│ ├→・間食を控えて、総摂取カロリーを減らしやすい。│
│ └→・食事の全体量を減らせて、食費を節約しやすい。│
└→・ビタミン、ミネラルなどの栄養価が豊富。 ↑ │
└→不足しがちな栄養を無理なく補える。──┴───────┘
▼デメリット
├→・味や風味、食感が独特。
│ ├→・どうしても好き嫌いがわかれるため、
│ │ “家族と同じ献立”にしづらい場合も。
│ └→・パンの場合、ふくらみにくいため、
│ ふつうの小麦粉のパンより同重量でも小さくなる。
├→・不溶性食物繊維が多い。
│ └→通常はメリットだが、消化力が弱っている場合や、
│ 重度の便秘、腸過敏性症候群の人には症状悪化の危険性。
├→・価格面で割高。
│ └→・しかし日々の間食や、医療費等による出費を考えると?
│ トータルでどちらが得かの判断は、あなたに委ねます。
└→・あくまで小麦なので、小麦アレルギーや、グルテン不耐性の方には不向き。
食品・食材に限らず、何事もそうですが、効果の有無や程度には個人差があります。
まずはお試しいただき、ご自身に合っているかどうかや、無理なく続けられるかどうかをご判断下さい。
完全に余談ですが、言わば「全粒米」は「玄米」と呼ばれるのに、なぜ「全粒小麦」を「玄麦」と呼ぶのが一般的ではないのかというと…
まあ推測ですが、おそらく読み仮名の音感のせいでしょうね。「くろむぎ」なら拒否反応もそうそう出ないのかもしれません。
(参考リンク)
・wikipedia「全粒粉」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E7%B2%92%E7%B2%89
・wikipedia「全粒穀物」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E7%B2%92%E7%A9%80%E7%89%A9
